短期の留学をして得られるものとは

"Original Updated by Saint Louis University Madrid Campus"

英語を勉強しているということは、いつかそれをどこかで使いたいと思っているから勉強しているはずです。そしてそれが海外だというのは全く不思議ではないことです。

自分の英語を試したい、または伸ばしたいという理由で留学をすることで得られるものとは何でしょうか？

英語のリスニング力

私自身、一度ですが留学の経験があります。アメリカにたったの１か月でしたが、そこで実感したのはリスニング力が上がったことです。授業はもちろん全て英語、時間ができた時に遊びに出かけても、街の看板は英語、お店の店員さんとの会話も英語、道を尋ねる時も英語、全て英語です。(当たり前ですが)

このおかげで耳が慣れたのか、リスニングは少しだけ伸びたように感じました。スピーキングも伸びたかもしれませんが、実感はほとんどなかったです。

現地での友達

といっても、私の場合は学校内の9.9割が日本人しかいなかったので結果的に１人しかできなかったのですが外国人も集まる語学学校または大学であれば、日本人以外の友達を作ることが可能です。

これは大きな財産です。外国人の友達ができればいつでも英語の練習ができますし、お互い英語を勉強しているのであれば、刺激になりますよね。

外国の文化を知ること

短期の留学であれば、これが最も大きな財産ではないでしょうか。というか、これを手に入れるために留学をすると言っても過言ではありません。

英語力の増加はあまり期待しないほうがいいかもしれません。それよりも、外国の文化に実際に行って、見て、触れて、感じることで自分の中で新たな世界が開かれていく経験ができると思って行った方がいいです。

どんな小さなことでもとても刺激になりました。例えばその辺に落ちてるゴミを見ただけでも、「これはアメリカ人が落としたゴミで、アメリカ人はこういうものを食べているんだ」とか、ちょっと変かもしれませんが「じゃあアメリカ人ならどういう気持ちでこれを捨てているんだろう？アメリカ的な考え方で？？アメリカ的な考えってナニ！？」などと考えたりもしました。(笑)

他にも小さなことではないですが、私の学校の近くで、銃の暴発事件があったのですが(もしくはそういう事件が普通にある)、「あー日本ではありえないことだな、日本って安全な国なんだなー」と思えました。もちろん日本でも銃の暴発事件はありえますし、日本でも犯罪はあります。でも、それに比べてもやはり海外の方が危険な場所はたくさんあることは否めません。そういったことにも気づけるのです。

また、道を歩いていると、とても気さくに話しかけてくる人が多いことにびっくりしました。アメリカ人という性格なのかもしれませんが、日本人ではあまりできないことですよね。でも平気で話しかけてくるんです。なんというか、すごいと思った記憶があります。

また、いろんな人がいて、例えばジャラジャラとアクセサリーをたくさんつけて、考えられないような格好でヘッドホンをしながら歌っている人も見ました。日本でももしかするといるかもしれませんが、堂々と歌っているその姿はうるさいと思いつつも、よくできるなーと感心したものです。

こういった経験のおかげで日本という国を客観的に見ることができました。そして、日本の常識は世界の常識ではないことも確認できましたし、何より私自身の視野を広くしてくれました。「世界にはいろんな人がいる。だから日本で変な人がいてもそれは変ではないかもしれない」と思えるようになったことは、自分にとってとてもとてもプラスになりました。

もちろんみなさんにはみなさんにしか味わえない経験もできます。

長期留学であれば、素晴らしいほどの英語力を手に入れることができると思います。しかしそれも自分次第です。日本人とばっかり絡んでいたりしていては伸びるのが必然的に遅くなるでしょう。

私が初めての海外だったということが大きいかもしれませんが、短期の留学で得られたものは一生の財産となりました。

ですから、２回目、３回目の留学であれば、できるだけ短期は避けたほうがいいかもしれません。(ちなみに私のいう短期とは1か月～6か月程度のものを指します。)　意味がないわけではないですが。

最後に、海外に出ることをためらっている人は、ぜひ行ってみるのがいいと思います！もし悪いことが起こっても私はそれも経験、または新しい体験だと思います。

おかしな話かもしれませんが、私は海外に行ったら道に迷いたいと思っています。(笑)　命知らずの大ばか者と言われればそうですが、どんなトラブルも私にとっては楽しみなのです。そして恥ずかしい経験やそういった悪い経験こそ、思い出に残ったりします。自分の中でプラスに働くことも多いです。

怯える必要は全くありません。さぁ、今すぐ飛行機のチケットの予約をしましょう！(笑)

それではこの辺で！