こないだ、fとvの発音の真実について話しましたが、今回はthの発音についてです。
thの発音は「舌を出して軽く噛んで発音する」、と教えられています。そう発音しても全然正解ですが、そうしなくても大丈夫な方法があるんです。
私は誰かが話している動画などを見るときは、けっこう口元に注目して研究しています(もちろん変態の意味ではない。笑)。そこで、本当にvの時に唇を噛んだり、thのときに舌を噛んでいたりしているのかを確認するのですが、唇を噛むこともないし、舌を噛むこともしない人がけっこういるんです。
「ん~~じゃあこの人たちは一体どうやってvやthを発音してるんだろ~・・・。」と常に考えていたものです。
ではどうやって発音しているのか、その答えを持っていますので、ここに紹介したいと思います。
舌を噛んでもいい、でも噛まなくてもいい!
こないだの真実とは少し違って、今回は「噛む人もいる」という感じです。しかし、「無理に噛まなくても大丈夫」というのが言いたいことです。ではどうやって発音するのでしょうか。
それは、舌の先を上の歯の裏に当てるだけです。
要は舌が歯のどこかに当たっていればthの音になるはずです。なので無理して舌を出してそれを噛んで発音しなくてもちゃんとthの音になるんです。
特に早く発音するときはいちいち舌を出している場合ではないときもあります。一番多いのは、"the"の発音のときです。"the"の発音をするときはそんなに舌を出しません。早く、そして弱く発音するからでしょう。
たまに、"the"の代わりに"da"や"d"というのを見たことがありませんか?私はたまに見るのですが、これを見てもわかるように、"da"のような音でもそれは"the"の意味として理解することができるということです。音が似ているということです。というよりも、方言やアクセント、訛りなどのように地域によってそういう風に発音する場合があるかもしれません。
では、早速「da」と言ってみてください。普通に日本語のように「ダ」でいいです。このとき、舌は口から出て、さらにそれを噛んでいますか?もちろん噛んでいませんよね。でも舌は歯のすぐ裏にあるはずです。舌が長いとか、短いからすぐ裏にはないよと言う人もそのダの音でOKです。
しかし、「ダ」と言っていいのはtheなどの有声音だけです。有声音ていうのは、日本語で言えば「さしすせそ」の音ではなく、「ざじずぜぞ」の音です。「はひふへほ」ではなくて「ばびぶべぼ」の音です。日本語で言えば、濁点が付く音です。
みなさん、"the"の「th」と"this"の「th」が同じ音なのはご存知ですか?そりゃ、同じアルファベットなんだから同じだろうと思いますが、"the"のことを日本語では「ザ」と言うのに、"this"はどうして「ジス」または「ズィス」と言わないんでしょうか?「ディス イズ ア ペン」と言いますよね?同じアルファベットであれば、日本語に直しても同じようにザ行でいいわけです。これは"this"が「ディス」に聞こえるから、という理由です。「dis is...」という人もいるくらいなので、これは"the"を「ダ」と発音しても大丈夫というのが最も明確に表れている例です。
「アイ シンク」はかろうじて通じる!でもやっぱり正しい発音を学ぶべし!
発音がまだできていない人が、「アイ シンク ディス イズ グゥッ(I think this is good)」と言ったとしても、まぁ文脈で理解をしてもらえます。「アイ シンク」の後が「this is good」と言っているので、「I shink」や「I sink」となる訳がないからです。
でも、もちろん発音は良いに越したことはありません。文脈で理解してもらおうと思っていては上達は見込めませんし、会話もしにくくなると思います。相手のことを考えるなら、しっかりとキレイな発音であるべきですよね。
なので、かっこいい発音を手に入れるためにも、舌を噛むか、または噛まないで歯の裏につけるか、それくらいはしたいものです。
もちろん、みなさんにとって舌を噛んだ方が発音しやすいというのであれば構わないと思いますが、なんか発音しにくいなーと思うのであれば噛まないバージョンで行きましょう。また、文の内容によって変わったりもします。舌を噛む場合、噛まない場合があります。私はそのパターンです。
どちらにしても、とにかくキレイな発音を手に入れることにデメリットは何一つないのですから、キレイな発音を目指さない理由がないですよね。一緒に頑張りましょう。
それではまた。
※(もしかすると)今回の記事よりもさらに分かりやすい「thの発音」の仕方の記事を、新しく更新しました。→『【第2弾】もう一度言わせて欲しい!thの発音のとっておきのコツ』
Rの発音の真実も見る!→『舌を丸めなくても大丈夫!Rの発音の真実』
FとVの発音の真実も見る!→『唇を噛むのは嘘?!fとvの発音の真実』
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ありがとうございます。
返信削除thの発音を教える人を見ていても教え方がバラバラという事に今、気がつきました!
これだから日本人は大変です。
匿名さん
返信削除返信がとても遅くなってしまい、大変申し訳ありません。この返信コメントを読んでいただけるかどうか分かりませんが、念のために返信しておきます。
確かに、教え方はバラバラだと思います。私自身、ちょうど今新たにthの発音について記事を更新したように、私の中でも一つだけの教え方に絞れていません。いろんなアプローチの仕方があると思います。これは発音だけに限らず、英語全般に言えることだと思います。それは、正解となる教え方が未だに存在していないからです。
ですので、現状では、どの英語学習法が自分に一番合っているか、というようなことでしか判断できないわけです。私のブログでは、私が自信を持ってなるべく正解に近い勉強法を提示しているつもりですが、これを正解だと証明するものは残念ながらありません。ですが、間違った勉強法は確実にあると思います。ですが、これまた私なりの意見でそれらを否定しているだけです。そういった私の知識と経験を駆使して、なるべく正解に近い(と自負する)勉強法をこのブログでは紹介していき、間違った勉強法をなるべく取らないように注意を促すことが、このブログでの私の役目だと思っています。
要するに、先にも言いましたが、正解がないんですよね・・・。本当に大変です。映画やテレビを見ただけで英語を覚えちゃうような、ある特定の非英語圏の外国人たちにはずるいなぁという感情ばかりです。