2013/04/26

"Original Updated by natsuki★girl"

グローバル化が進むに連れ、日本ではより一層英語習得の大切さが訴えられています。しかしそんな中、このような声があります。

「英語英語って言ってるけどな、今の若者は日本語ができてないんだよ!まずは英語の前に日本語を学べ!!」

しかし本当に英語を学習することは、日本語が疎かになってしまうことに繋がってしまうのでしょうか。

英語を学ぶだけで、日本語も学べることがたくさんある

今の若い人たちが間違った日本語を使っていると言われると確かにそうかもしれません。間違った言い方をしている人もいます(私を含め)。 しかも日本語はしゃべってはいますが、日本語そのもののことなんて考えてもいないと思います。だからまずは日本語を勉強するべきというのはわかります。しかし日本語を勉強する方法というのは、日本語の使い方などの本を読んだり漢字のワークブックをやったり、そういったことだけでしょうか?

このタイトルの通りですが、そんなことはありません。英語を勉強したことのある方であれば分かっていることかと思いますが、英語を勉強していると、日本語に対しても意識が向くようになります。

例えばご飯を食べる時、「いただきます」と言いますが、これは英語でどう言いますか?これって、英語にはない決まり文句のようなもので、訳すことができません。英語の文化にはないからです。
この事実を知ったとき、「じゃあ日本人はなんでいただきますって言うんだろう?」と疑問が沸いてきたりします。その結果日本人がなぜいただきますというのかを誰かに聞いたり自分で調べたりします。

少し極端な例で言うと、「I want to~とI wanna~ってどう違うんだろう?」と、英語学習者であれば一度は考えた事のありそうな疑問が沸くとします。
この違いを調べると、「分かりやすく言えば"I want to"はただ単に『~したい』、"I wanna~"は『~してぇ』みたいなくだけた言い方。」という答えを見つけ出します。「~してぇ」という日本語がくだけた言い方なんだと改めて気付くことができ、自分自身の日本語にも注意をするようになります。「なんか、その言い方チャラそうで嫌だなー使うのやめよう」とか、一人で勉強をしているといろいろ考えるものです。

他にも、私がとある留学生と話していたとき、彼女はまだ日本語があまりできなかったのですが、「"I'll never forget it."は何と言いますか?」と、質問をしてきました。
そして答えようとすると、「ええっと~・・・『私はそれを忘れません』?『それを絶対に忘れません』?かな?」と一応は言いましたが、なんとなく不自然な日本語だったのでどうやったら自然な日本語になるかを教えないといけないと思いました。それからは毎回日本語のことを考えながら教えるようになりました。

外国人と話していると、日本語のことをたくさん考えるようになります。

英語を学習することは、外国人と交流する機会が増えるということである

英語を勉強していると、やっぱりネイティブの人と会話してみたくなりますよね。そしてインターネットを通じて交流したり、何かのイベントで交流したりします。そうやって外国人と交流する機会が増えれば、自ずと日本語についての質問が増えてきますから、自分は日本語を知っていないといけないわけです。「この人ネイティブなのにわからないのか」なんて思われたくないですよね。

それが、「英語の前に日本語を」勉強していると、英語を話せないのでそういう機会を失うことになります。

外国語を学ぶことは、自分の母国語と比べることが本当にたくさん増えます。これをきっかけに私は日本語の面白さに気づくことができました。

よく、外国に行って初めて日本の良さに気付けたって言いますよね。英語を勉強することはそれと似ていると思います。英語を勉強することで日本語の面白さや難しさ、そして美しさなどに気付けるわけです。

確かに日本人は日本語の勉強が必要かもしれません。しかし英語を勉強している人は、少なくともしていない人よりも、日本語を学んでいることを忘れないでください。
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